Amazon広告はなぜ複雑怪奇なのか?ACOS・TACOSだけでは見えない利益改善の本質|限定診断も開始

ACoS

皆さん、こんにちは。現代シルクロードビジネス物販講師の黒澤です。

今回は、Amazon広告、特にスポンサープロダクト広告について、かなり重要な話をします。

テーマは、広告改善とは、広告設定をいじることだけではないという話です。

Amazon物販をしていると、多くの方が広告で悩みます。広告費が高い。ACOSが悪い。クリックされるのに売れない。売れているはずなのに利益が残らない。どのキーワードを止めればいいのか分からない。CPCを下げるべきなのか、広告を止めるべきなのか、商品ページを直すべきなのか分からない。

こうした悩みが起きる理由は、Amazon広告が単なる広告管理画面だけで完結するものではないからです。

広告レポートを見るだけでは足りません。ビジネスレポートも必要です。トランザクションも確認する必要があります。Amazon内コスト、Amazon前コスト、広告費、オーガニック売上、商品ページのCTR・CVR、さらにはセット販売や価格戦略まで含めて見ないと、本当の改善策は見えてきません。

つまり、Amazon広告改善とは、単に広告のボタンをカチャカチャいじる作業ではありません。

Amazonアカウント全体の売上構造と利益構造を可視化し、商品ページ・価格・広告・販売戦略を一体で改善する作業です。

今回は、ACOSやTACOSだけでは見えないAmazon広告改善の本質について、具体例を交えながら解説します。

参考動画はこちら

この記事で分かること

  • Amazon広告改善が複雑に感じる理由
  • ACOSだけを見て判断すると危険な理由
  • TACOSを見ることで分かる広告の本当の負担
  • 広告レポートだけでは改善できない理由
  • ビジネスレポートで見るべき指標
  • トランザクションで利益構造を確認する重要性
  • Amazon内コストとAmazon前コストの違い
  • 広告改善が商品ページ改善につながる理由
  • 10ドル商品・ACOS100%でも焦らなくてよいケース
  • セット販売・CPC調整・上位表示設定の見直しによる改善策
  • 限定広告診断の内容

Amazon広告改善は、広告設定をいじることではない

まず、一番大切な前提からお伝えします。

Amazon広告を改善すると聞くと、多くの方は広告管理画面の中だけを想像します。

  • 入札単価を下げる
  • キーワードを追加する
  • 除外キーワードを設定する
  • オートターゲティングを止める
  • マニュアルキャンペーンを作る
  • ACOSが悪い広告を止める

もちろん、これらも広告改善の一部です。しかし、これだけでは不十分です。

なぜなら、広告の成果は、広告設定だけで決まるわけではないからです。

  • 商品価格
  • 商品ページの画像
  • 商品名
  • レビュー数
  • クーポン表示
  • 競合価格
  • 商品そのものの魅力
  • 利益率
  • FBA手数料
  • 仕入れ原価
  • 国際送料
  • 広告以外の自然売上

これらすべてが、広告の成否に関係します。

広告を見たお客様がクリックするかどうかは、メイン画像や価格、レビュー数に影響されます。クリックしたお客様が購入するかどうかは、商品ページの説得力や不安解消の度合いに影響されます。広告経由で売れても、利益が残るかどうかは、仕入れ原価・FBA手数料・販売手数料・広告費によって変わります。

だからこそ、広告改善とは、広告設定だけを直接的に直す作業ではありません。

広告を入口として、商品ページ・利益構造・販売戦略全体を見直す作業なのです。

ACOSだけを見ると、広告判断を間違える

Amazon広告でよく見られる指標に、ACOSがあります。

ACOSとは、広告経由の売上に対して、広告費が何%かかったかを示す指標です。

指標計算式意味
ACOS広告費 ÷ 広告経由売上 × 100広告売上に対して広告費が何%かかったか

たとえば、10ドルの商品を広告経由で1個売るために、10ドルの広告費がかかったとします。この場合、ACOSは100%です。

普通に考えれば、かなり悪い数字です。10ドルの商品を売るために10ドルの広告費がかかっているわけですから、その広告だけを見ると利益が残るようには見えません。

しかし、ここで焦ってはいけません。

なぜなら、ACOSは広告経由の売上しか見ていないからです。

広告をかけた結果、オーガニック、つまり自然検索経由の売上が増えている可能性があります。広告によって露出が増え、商品が見られ、検索順位や販売実績に影響し、結果として広告以外の売上が伸びることもあります。

そのため、ACOSだけを見て「この広告はダメだ」と判断すると、実は売上全体を支えている広告を止めてしまう可能性があります。

TACOSを見ると、広告の本当の負担が見える

ACOSだけでは見えない広告の本当の負担を見るために重要なのが、TACOSです。

TACOSとは、広告費を全体売上で割った指標です。

指標計算式意味
ACOS広告費 ÷ 広告経由売上 × 100広告だけの費用対効果を見る
TACOS広告費 ÷ 全体売上 × 100商品全体に対する広告費負担を見る

先ほどの例で考えてみます。

  • 商品価格:10ドル
  • 広告費:10ドル
  • 広告経由売上:10ドル
  • 広告経由販売数:1個
  • オーガニック販売数:9個
  • 全体販売数:10個
  • 全体売上:100ドル

この場合、ACOSは100%です。広告費10ドルに対して、広告経由売上が10ドルだからです。

しかし、全体売上は100ドルあります。広告費10ドルを全体売上100ドルで割ると、TACOSは10%です。

こうなると見え方が変わります。

広告単体ではACOS100%で悪く見える。しかし、商品全体で見るとTACOS10%に収まっている。つまり、広告が全体売上を押し上げる役割を果たしている可能性があるわけです。

広告判断では、ACOSだけではなく、TACOSと全体売上、利益構造まで見なければいけません。

▼ Amazon広告で悩んでいる方へ

ACOSだけを見て広告を止めると、オーガニック売上まで落としてしまう可能性があります。広告費・全体売上・利益構造・商品ページをまとめて確認することが大切です。

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広告改善に必要な3つのデータ

Amazon広告を改善するには、広告レポートだけでは足りません。

最低でも、次の3つを組み合わせて見る必要があります。

データ分かること主な確認ポイント
広告レポート広告経由の成果クリック数、CPC、広告売上、ACOS、検索キーワード、ターゲティング
ビジネスレポート商品全体の状態全体売上、セッション数、ユニットセッション率、オーガニック売上の影響
トランザクション実際の入出金とAmazon内コスト販売手数料、FBA手数料、広告費、返金、各種手数料

広告レポートでは、広告キャンペーンごとの成果が分かります。どのキーワードでクリックされたのか、どのターゲティングで売れたのか、CPCはいくらなのか、ACOSは何%なのかが見えます。

しかし、広告レポートだけでは、商品全体の売上やオーガニック販売への影響は見えません。そこで必要になるのがビジネスレポートです。

ビジネスレポートを見ることで、セッション数、ユニットセッション率、全体売上、購入率の変化が確認できます。広告をかけたことで、商品ページへの流入や自然売上が増えているのかを見るためには欠かせません。

さらに、実際に利益が残っているかを見るにはトランザクションが重要です。トランザクションを見ることで、販売手数料、FBA配送代行手数料、広告費、返金、各種手数料など、Amazon内で発生している細かな入出金を確認できます。

この3つを組み合わせて初めて、広告改善の全体像が見えてきます。

利益改善にはAmazon内コストとAmazon前コストの可視化が必要

Amazon広告を改善する目的は、単にACOSを下げることではありません。

本当の目的は、利益を残すことです。

そのためには、広告費だけでなく、Amazon内コストとAmazon前コストを把握する必要があります。

分類内容主な項目
Amazon内コストAmazon内で販売・配送する際にかかるコスト販売手数料、FBA配送代行手数料、広告費、各種Amazon手数料
Amazon前コスト商品をAmazon倉庫へ納品するまでにかかるコスト商品原価、代行会社手数料、中国国内送料、国際送料、関税、検品費、梱包費

トランザクションでは、主にAmazon内コストを確認できます。販売手数料、FBA配送代行手数料、広告費などです。

しかし、トランザクションだけではAmazon前コストは分かりません。中国アリババ・1688から商品を買い付けた際の商品原価、代行会社手数料、国際送料、検品費、梱包費などは、別途把握する必要があります。

広告改善をする際には、このAmazon前コストまで含めて、1個売れた時に本当にいくら残るのかを確認しなければいけません。

利益率が高い商品なら、ある程度広告費をかけてもよいかもしれません。逆に利益率が低い商品なら、少し広告費が増えただけで赤字になる可能性があります。

広告を改善するには、広告費を見るだけではなく、商品1個あたりの純利益構造を見なければいけません。

広告改善は商品ページ改善にもつながる

広告レポートやビジネスレポートを見ていくと、広告そのものではなく、商品ページ側に問題があることも見えてきます。

たとえば、広告が表示されているのにクリックされていない場合、CTRが低い状態です。

CTRが低い場合、広告設定だけでなく、次の要素を見直す必要があります。

  • メイン画像は魅力的か
  • 商品名は分かりやすいか
  • 価格は競合と比べて高すぎないか
  • レビュー数や評価は競合と比べてどうか
  • クーポン表示でクリックを促せないか
  • 検索結果上で何の商品か一瞬で分かるか

一方、クリックされているのに購入されない場合は、CVR、つまり成約率に問題がある可能性があります。Amazon上ではユニットセッション率という指標で見ることもできます。

CVRが低い場合、次のような商品ページ改善が必要になるかもしれません。

  • サブ画像で商品の使い方を説明する
  • サイズや素材の不安を消す
  • 競合との違いを明確にする
  • 商品説明を分かりやすくする
  • A+商品紹介コンテンツを追加する
  • レビュー獲得の導線を考える
  • 価格やセット構成を見直す

つまり、広告改善を進めると、商品ページ改善や販売戦略改善に行き着くことが多いのです。

10ドル商品・ACOS100%でも改善策は複数ある

ここで、動画内でも触れた10ドル商品の例をもう少し整理します。

10ドルの商品を広告で1個売るために10ドルの広告費がかかった場合、ACOSは100%です。これだけを見ると、かなり悪い数字です。

しかし、改善策は一つではありません。

改善策1:単品ではなく2個セットを主軸にする

1個10ドルの商品を、2個セットで20ドルにできないか考えます。

もし20ドルの商品として販売できれば、同じ10ドルの広告費でも、ACOSは50%になります。

もちろん、単純に価格を2倍にすればよいという話ではありません。しかし、消耗品や複数個使う商品であれば、2個セット・3個セット・バリエーション販売を検討する余地があります。

単品を客寄せ用にして、2個セットを本命にする。こうした商品ページ構造の変更も、広告改善の一部です。

改善策2:CPCを下げる

次に、CPCを見直します。CPCとは、広告が1回クリックされた時に発生するクリック単価です。

たとえば、1クリック0.50ドルで広告を出していた場合、これを0.25ドルに下げることで、同じクリック数でも広告費は半分になります。

もちろん、CPCを下げると表示回数やクリック数が減る可能性もあります。だからこそ、CPCを下げた後は、広告レポートとビジネスレポートで結果を計測する必要があります。

改善策3:上位表示の追加設定を見直す

広告では、通常の入札単価とは別に、検索結果上部への表示を強化する設定があります。

たとえば、通常の入札単価を0.25ドルにしていても、検索結果上部への表示で100%の引き上げ設定をしていると、実質的に0.50ドルまで上がることがあります。

本人は0.25ドルで出しているつもりでも、実際のCPCが0.50ドルになっていることがあるわけです。

このような追加設定を見直すだけでも、広告費が大きく変わることがあります。

▼ 限定3名:Amazon広告改善診断

日本Amazon・米国Amazonのどちらでも、広告戦略で悩んでいる方向けに、Zoom3回+詳細戦略レポート付きの広告改善診断を行います。

広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、利益構造、商品ページ、CPC、ACOS、TACOSを確認しながら、今後の改善方針を整理します。

限定3名・59,800円で対応します。ご希望の方はLINE登録後、「広告」とお送りください。

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限定広告診断の内容

今回、限定でAmazon広告改善診断を行います。

対象は、日本Amazonまたは米国Amazonで販売していて、広告改善に悩んでいる方です。

内容は、Zoom3回と詳細戦略レポートです。

回数内容目的
1回目現状整理・各種レポート確認広告レポート、ビジネスレポート、トランザクションなどを整理する
2回目戦略レポートをもとに改善実行セラーセントラル画面を見ながら広告設定や商品ページ改善方針を調整する
3回目計測結果を確認し、追加改善・今後の戦略を整理改善後の数値を見て、次の打ち手を決める

1回目では、まず現状を整理します。広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、商品ページ、利益構造などを確認し、何が問題なのかを可視化します。

2回目では、戦略レポートをもとに、実際のセラーセントラル画面を共有しながら改善を行います。広告設定だけでなく、商品ページや販売方法の見直しも含めて考えます。

3回目では、改善後の計測結果を確認し、さらに改善するべき点があれば調整します。数値が改善している場合は、今後どのように伸ばしていくかを整理します。

最終的には、PDF形式の戦略レポートとして、今後の広告改善・販売改善の方向性をお渡しする形です。

広告改善で見える景色が変わる理由

Amazon広告でつまずく方は非常に多いです。

広告をかけているのに売れない。売れているのに利益が残らない。広告費が怖くて止めてしまう。逆に、赤字なのに広告を止められない。こうした状態になると、Amazon物販そのものが苦しくなります。

しかし、広告の数字を正しく見られるようになると、景色が変わります。

  • 止めるべき広告が分かる
  • 伸ばすべき広告が分かる
  • ACOSが悪くても続けるべき広告が分かる
  • TACOSで全体負担を確認できる
  • 商品ページ改善の必要性が見える
  • セット販売や価格戦略の可能性が見える
  • 広告費をかけても利益が残るラインが分かる
  • 赤字の原因が広告なのか、商品構造なのか分かる

広告改善は、単なる費用削減ではありません。

うまく改善できれば、逆風を追い風に変えることができます。広告費がただの出費ではなく、売上を押し上げ、商品ページを育て、オーガニック売上を伸ばし、利益構造を改善するための投資になります。

広告貧乏にならないためのチェックリスト

Amazon広告で広告貧乏にならないために、次の項目を確認してみてください。

  1. ACOSだけを見て広告判断していないか
  2. TACOSを確認しているか
  3. 広告経由売上と全体売上を分けて見ているか
  4. オーガニック売上への影響を確認しているか
  5. 広告レポートだけでなくビジネスレポートも見ているか
  6. ユニットセッション率を確認しているか
  7. CTRが低い原因を商品画像や価格まで含めて考えているか
  8. CVRが低い原因を商品ページ内の不安解消不足として見ているか
  9. トランザクションで販売手数料やFBA手数料を確認しているか
  10. Amazon前コストを利益計算に入れているか
  11. CPCが高すぎないか
  12. 検索結果上部への追加設定で実質CPCが上がっていないか
  13. 単品販売だけでなくセット販売を検討しているか
  14. 広告を止める前に全体売上への影響を見ているか
  15. 広告改善を商品ページ改善・価格戦略・利益改善までつなげているか

このチェックリストに一つでも不安がある場合、広告設定だけを触る前に、全体構造を可視化した方がよいかもしれません。

Amazon広告の数字が複雑で分からない方へ

ACOS、TACOS、CPC、CTR、CVR、ユニットセッション率、広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、利益構造まで含めて整理することで、広告改善の打ち手は大きく変わります。

限定3名で、Zoom3回+詳細戦略レポート付きのAmazon広告改善診断を行います。

ご希望の方はLINE登録後、「広告」とお送りください。

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まとめ:Amazon広告改善は、利益構造を変える作業である

今回は、Amazon広告はなぜ複雑怪奇なのか、そしてACOS・TACOSだけでは見えない利益改善の本質についてお話ししました。

  • Amazon広告改善は、広告設定をいじるだけではない
  • ACOSだけを見ると、広告判断を間違える可能性がある
  • TACOSを見ることで、商品全体に対する広告費負担が分かる
  • 広告レポートだけでなく、ビジネスレポートとトランザクションも確認する必要がある
  • 広告改善には、Amazon内コストとAmazon前コストの把握が欠かせない
  • CTRが低ければ、メイン画像・価格・商品名・レビュー数を見直す必要がある
  • CVRが低ければ、商品ページ内の情報不足や不安解消不足を見直す必要がある
  • 10ドル商品のACOSが100%でも、TACOSや全体売上を見れば判断が変わることがある
  • セット販売、CPC調整、上位表示設定の見直しなど、改善策は複数ある
  • Amazon広告改善は、利益構造そのものを変える力がある

Amazon広告は、確かに複雑です。

しかし、複雑だからこそ、改善できた時のインパクトも大きいです。

広告費を削るだけではなく、全体売上を伸ばし、利益構造を見直し、商品ページを改善し、販売戦略そのものを変えることができます。

広告改善とは、Amazon物販の舵を切り直す作業です。向かい風を追い風に変えるための、非常に重要な経営改善なのです。

広告で悩んでいる方は、まず広告管理画面だけを見るのではなく、広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、利益計算、商品ページまで含めて、全体構造を可視化してみてください。


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補足・免責事項

本記事は、YouTube動画の内容をもとに、Amazon広告、スポンサープロダクト、スポンサー広告、ACOS、TACOS、CPC、CTR、CVR、ユニットセッション率、広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、商品ページ改善、利益構造改善に関する考え方を整理したものです。

Amazon、Amazon広告、スポンサープロダクト広告、広告レポート、ビジネスレポート、トランザクション、FBA配送代行手数料、販売手数料、Amazon FBA、商品ページ作成、商品リサーチ、中国輸入、米国Amazon販売に関する内容は、Amazonの仕様変更・規約変更・料金改定・広告仕様・市場環境・為替・物流条件・商品カテゴリ・競合状況によって変わる可能性があります。

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