この記事の結論
努力してお金を得ること、知識や経験を価値として提供することは健全です。しかし、努力して得た人のお金を、幻想や期待だけで奪うようなビジネスであってはいけません。
情報を売る側であるほど、相手のお金の重さを忘れないことが大切です。
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- この記事で分かること
- 情報商材を批判している人たちと、なぜ私は普通に共存できているのか
- 人間は基本的に「遅延型の報酬」で生きている
- 労働集約型の報酬は、決して馬鹿にされるものではない
- お金の稼ぎ方は大きく3つに分けられる
- 詐欺やポンジスキーム的な考え方は何が違うのか
- マジシャンの5分間には、5年10年の練習が詰まっている
- Amazon物販は、実は司令塔的な要素が強い
- 物販講師の仕事は、単なる情報販売ではない
- 情報は腐る。だから「売って終わり」では成立しにくい
- 本当に価値を出そうとすると、情報提供はかなり肉体労働に近い
- 問題なのは「努力せずに稼ぎたい」という発想が、他人のお金を狙う方向に行くこと
- なぜ遅延型報酬を得ている人が狙われるのか
- 健全な情報提供と、奪う情報商材の違い
- 私が物販講師として意識していること
- まとめ:遅延型報酬で稼ぐ人になれ。奪う人になるな
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- 補足・免責事項
この記事で分かること
- 遅延型報酬とは何か
- 労働集約型の報酬を馬鹿にしてはいけない理由
- 健全な情報提供と、奪う情報商材の違い
- 物販講師やコンサルティングに求められる責任
- Amazon物販が司令塔型ビジネスである理由
- 情報を売る側が忘れてはいけない倫理観
今回は、「遅延型の報酬で、一生懸命その報酬を得た人から稼ぐ人であれば良いが、奪う人であってはいけない」というテーマでお話ししていきたいと思います。
少し抽象的なテーマに聞こえるかもしれませんが、言い換えると、世の中にある様々な副業案件、投資案件、情報商材ビジネス、いわゆる情弱ビジネスと呼ばれるものについて、私なりに感じている違和感を言語化してみたいということです。
本業支援、副業支援、投資支援、あるいは「誰でも簡単に稼げます」「スマホだけで月収何十万円」「未経験から自由な生活へ」といった案件は、今でもインターネット上に数多く存在します。
もちろん、そのすべてが悪いと言うつもりはありません。世の中には本当に役立つ講座もありますし、本当に価値のあるサービスもあります。きちんと努力を積み重ねてきた人が、自分の経験や専門知識を誰かに提供し、その対価として報酬を受け取ること自体は、まったく悪いことではないと私は考えています。
ただ一方で、「これは明らかにおかしいだろう」と思うような案件も存在します。努力してお金を貯めてきた人、会社員として毎日働いてきた人、アルバイトでコツコツ収入を得てきた人、そういった人たちの不安や欲望につけ込んで、高額な情報商材や実態の薄いサービスを販売するようなビジネスです。
私自身も物販講師という立場です。Amazon物販のノウハウをお伝えし、コンサルティングや広告改善サポートといった形で対価をいただいています。つまり、ある意味では私も「情報を売っている側」の人間です。ですから、このテーマについて語る以上、自分自身の立場も含めて、かなり慎重に考える必要があると思っています。
「情報を売ること」は悪いのか。「情報商材ビジネス」と「コンサルティング」は何が違うのか。物販講師は批判されるべき存在なのか。それとも、批判されるべき人とそうでない人の間には、明確な差異があるのか。
今回はその点について、私なりに整理してお話しします。
情報商材を批判している人たちと、なぜ私は普通に共存できているのか

私はX、旧Twitterで、情報商材ビジネスや情弱ビジネスを批判している方々と相互フォローになっています。そういった方々は、いわゆる「怪しい副業案件」「高額情報商材」「実態のないコンサル」などに対して、かなり厳しい意見を発信されています。
ここで、側から見ると少し不思議に思われるかもしれません。
なぜなら、私はAmazon物販講師です。ネット物販のノウハウをお伝えして、その対価として学費やサポート費用をいただいているわけです。ある意味では、情報を売っている最たる例のように見えるかもしれません。
「情報商材を批判している人たちから見れば、物販講師も同じように批判対象なのではないか」と思う方もいると思います。
しかし実際には、少なくとも現状のX上では、私はそういった方々と普通に共存できています。コメントを送り合うこともありますし、意見交換することもあります。私の発信に対して特に敵対的な反応をされるわけでもありません。
では、これはどういうことなのか。私はここに、かなり重要な違いがあると思っています。
つまり、「情報を提供してお金をいただくこと」そのものが問題なのではなく、「誰に対して、どのような価値を、どのような姿勢で提供しているのか」が問題なのだと思います。
単に情報を売っているから悪い、という話ではありません。税理士も情報を売っています。私が元々務めていた学習塾の講師も、英会話の先生も、広い意味では情報や知識や経験を提供して対価を得ています。
問題は、情報を売っていること自体ではありません。
問題は、その情報に本当に価値があるのか。その人の状況に合わせて提供されているのか。情報の鮮度や実用性が保たれているのか。そして何より、相手を助けるために提供しているのか、それとも相手からお金を抜き取るために提供しているのか。
ここに大きな違いがあると思っています。
人間は基本的に「遅延型の報酬」で生きている

ポイント
多くの成果は、今日の努力が後から返ってくる構造です。給料、勉強、筋トレ、ダイエット、事業づくりも、基本的には積み重ねの後に報酬が来ます。
この話を考える上で、まず押さえておきたいのが「遅延型の報酬」という考え方です。
多くの人は、基本的に遅延型の報酬を受け取っています。もちろん例外はあります。日払いの仕事もありますし、即金性の高い仕事もあります。ただ、社会全体として見れば、多くの人は「今日やったことの報酬を、後から受け取る」という形で生活しています。
会社員の給料が典型です。毎日毎日仕事をして、月末締め、翌月払いという形で給与が振り込まれます。アルバイトでも同じです。働いたその瞬間に全額を受け取るわけではありません。決められた時間働き続け、その積み重ねに対して、後から報酬が支払われます。
これは単なる給与の支払いタイミングの話ではありません。人生の多くの成果は、基本的に遅延型です。
勉強もそうです。今日1日勉強したからといって、明日すぐ偏差値が20上がるわけではありません。受験勉強であれば、何か月も何年も勉強を積み重ね、その結果として合格という報酬が得られます。
筋トレもそうです。今日腕立て伏せをしたからといって、明日いきなり理想の体型になるわけではありません。毎日毎日積み重ねて、数か月後、数年後に身体が変わっていきます。

ダイエットもそうです。1日食事を整えただけで、すぐに理想体重になるわけではありません。地道な食事管理、運動、睡眠、生活習慣の積み重ねによって、少しずつ結果が出ます。
仕事も、勉強も、健康も、人間関係も、多くのものは「今の努力が、後から結果として返ってくる」という構造になっています。
だから私は、遅延型の報酬というのは、別の言い方をすれば「自己成長型の報酬」でもあると思っています。
つまり、先に努力がある。先に時間の投資がある。先に学習がある。先に積み重ねがある。その結果として、後から報酬が来る。
これは非常に健全な構造です。
労働集約型の報酬は、決して馬鹿にされるものではない

遅延型報酬の代表例は、労働集約型の働き方です。
会社員、アルバイト、パート、現場作業、職人仕事、接客業、事務職、営業職。こういった働き方は、自分の時間や労働力を提供し、その対価として報酬を受け取ります。
よくインターネット上では、「労働収入はダメだ」「労働者のままでは自由になれない」「時間を切り売りするな」といった言葉を見かけます。もちろん、事業や投資の考え方を学ぶ上では、労働集約型から脱却するという発想も大事だと思います。
ただ、私は労働集約型の働き方そのものを馬鹿にするべきではないと思っています。
なぜなら、社会の大部分は労働集約型の仕事によって支えられているからです。誰かが毎日働いてくれているから、商品が届き、サービスが提供され、街が動き、社会が成り立っています。
そして、労働集約型で得たお金は、非常に重いお金です。
毎日満員電車に乗って会社に行く。嫌な上司や取引先とも向き合う。体力的にしんどい仕事をこなす。精神的にプレッシャーのある業務を続ける。アルバイトであれば、決められたシフトに入り、決められた時間働き続ける。
そうやって得たお金は、簡単に湧いて出たお金ではありません。
だからこそ、そのお金を狙って「楽して稼げます」「あなたも自由になれます」と言って、実態の薄い商品を売りつけるようなビジネスには、私は強い違和感があります。
お金の稼ぎ方は大きく3つに分けられる

お金の稼ぎ方を大きく整理すると、私は3つに分けられると思っています。
一つ目は、先ほどお話しした労働集約型です。自分の時間や労働力を提供して報酬を得る働き方です。会社員、アルバイト、職人、現場仕事などがこれに当たります。
二つ目は、経営者や司令塔としての稼ぎ方です。自分がすべての作業を行うのではなく、組織や仕組みを動かして成果を出す働き方です。管理職、経営者、個人事業主、プロジェクトリーダーなどがこれに近いと思います。
三つ目は、資本や仕組みを活用する稼ぎ方です。株式投資、不動産投資、事業投資、あるいは家賃収入のような不労所得に近いものもここに含まれると思います。
昔の言い方であれば、ブルーカラー、ホワイトカラーという分け方もあるかもしれません。もちろん現代ではその分類だけでは説明しきれませんが、自分の身体を使って稼ぐ働き方、自分の判断や管理能力で稼ぐ働き方、資本や仕組みに働いてもらう稼ぎ方という分類は、今でも分かりやすいと思います。
ここで重要なのは、どの稼ぎ方であっても、健全な形であれば「先に努力がある」ということです。
労働集約型であれば、毎日の勤務があります。経営者や管理職であれば、責任、判断、仕組み作り、人材育成、リスク負担があります。投資家であれば、学習、資金管理、リスク管理、長期的な判断があります。
つまり、形は違っても、まともにお金を稼いでいる人は、基本的によく学び、よく働いているのです。
詐欺やポンジスキーム的な考え方は何が違うのか

では、詐欺やポンジスキーム、あるいは悪質な情報商材ビジネスは何が違うのでしょうか。
私はここが本質だと思っています。
労働集約型の仕事をしている人も、経営者や司令塔として仕事をしている人も、適切な投資を行っている人も、基本的には先に努力しています。努力を積み重ねて、その結果として後から収入を得ています。
一方で、詐欺的なビジネスや悪質な情報商材ビジネスは、発想が逆です。
自分は努力したくない。時間をかけたくない。地道に働きたくない。けれども、お金は欲しい。
そこで何をするかというと、努力してお金を貯めた人から、そのお金を取ろうとするわけです。
これは非常に大きな違いです。
自分が努力して価値を作り、その価値を提供してお金を得るのではありません。相手の不安や欲望を刺激し、相手が努力して貯めたお金を、幻想や期待だけで引き出そうとする。
ここが問題なのです。
もちろん、事業には営業が必要です。マーケティングも必要です。人の欲求に訴えかけること自体が悪いわけではありません。商品やサービスの魅力を伝えることも大切です。
しかし、その先に本当に価値があるのか。相手の人生や事業にとって、実際に役立つものなのか。価格に見合うサポートや成果への道筋があるのか。
ここが抜け落ちて、ただ「楽して稼げる」「自由になれる」「人生が変わる」と夢だけを見せてお金を取るのであれば、それは健全なビジネスとは言えないと思います。
マジシャンの5分間には、5年10年の練習が詰まっている

この話を考えるとき、私はマジシャンの例が非常に分かりやすいと思っています。
有名なマジシャンであれば、5分や10分のショーで大きな金額を稼ぐことがあります。見る人によっては、「たった5分でそんなに稼げるのか」と思うかもしれません。
しかし、その5分間の裏には、5年、10年という練習があります。毎日毎日、地道に技術を磨き、人前で披露し、失敗し、改善し、また練習してきた積み重ねがあります。
観客に見えているのは5分です。しかし実際には、その5分の中に何年もの努力が凝縮されています。
だからこそ、その報酬は正当なのです。
これは講師業でも、コンサルティングでも、職人仕事でも、プロの仕事であれば同じです。
一見すると短時間で高い報酬を得ているように見えても、その裏に長年の経験、学習、失敗、改善、専門性の蓄積があるのであれば、それは決して不自然なことではありません。
問題なのは、裏側に積み重ねがないのに、積み重ねがあるように見せかけることです。
Amazon物販は、実は司令塔的な要素が強い

ここから、私が教えているAmazon物販の話に移ります。
私が教えているのは、中国から商品を仕入れ、米国Amazonで販売するというビジネスです。セラーとしては、個人事業主、あるいは小さな経営者として独立して事業を行う形になります。
一見すると、Amazon物販は自分で全部やっているように見えるかもしれません。しかし実際には、かなり司令塔的な要素が強いビジネスです。
商品の製造そのものは、基本的に私たちが行うわけではありません。中国の工場やメーカーが製造します。製造した商品を中国側で検品したり、梱包したり、発送したりする作業も、私たちが現場で直接行うわけではありません。検品会社、代行業者、物流会社が対応します。
商品がAmazonの倉庫に届いた後も、売れた商品をお客様に発送するのは私たちではありません。AmazonのFBAという仕組みが配送を担います。商品ページのシステムも、私たちがゼロから構築しているわけではありません。Amazonが用意している巨大な販売プラットフォームの上に、私たちは商品ページを作っています。
広告に関しても同じです。私たちは広告キャンペーンを設定したり、キーワードを調整したり、予算を管理したりします。しかし、その広告システムそのものを保守・点検し、改善し、大規模に動作させているのはAmazonです。
カスタマー対応についても、すべてを私たちが直接行うわけではありません。もちろんセラーとして対応が必要な場面はありますが、多くの場合、Amazonのカスタマーサービスが窓口として対応してくれます。
そう考えると、私たちが直接関わっている作業は、意外と限られています。
大きく分けると、商品リサーチ、商品開発、注文書作成、商品ページ作り、販売促進。さらに言えば、小売業としての販売戦略や広告運用。このあたりが中心です。
つまり、巨大なAmazonの流通システムの中で、私たちはすべての作業を担っているわけではありません。むしろ、各工程を誰に任せるのか、どのような商品を扱うのか、どのように販売するのかを判断する司令塔として動いているわけです。
だからこそ、Amazon物販では経営者的な考え方が非常に重要になります。
「自分で全部頑張ればよい」という仕事ではありません。どこを自分でやるのか、どこを外注するのか、どの仕組みに乗るのか、どのリスクを取るのか、どのタイミングで広告をかけるのか、どのように在庫を管理するのか。そうした判断が必要になります。
物販講師の仕事は、単なる情報販売ではない

次に、私自身の仕事についてです。
私はAmazon物販のコンサルティングや広告改善サポートを提供しています。これは、ある意味ではノウハウを教える仕事です。ネット物販のやり方、Amazon広告の見方、商品ページの考え方、販売促進の考え方などをお伝えしています。
しかし、ここで非常に重要なのは、これは単にPDFや動画を渡して終わりの仕事ではないということです。
私が行っているのは、サービス提供に近いものです。
顧問税理士に近いと表現してもよいかもしれません。税理士の先生は、税法の知識を持っています。しかし、ただ税法の教科書を渡して「後は自分でやってください」と言うだけでは、顧問税理士としての価値は十分ではありません。
実際には、その会社や個人事業主の状況に応じて、どう処理すべきか、どのように申告すべきか、どの書類が必要か、どう判断すべきかを個別に見てくれるから価値があります。
物販のコンサルティングも同じです。
単に「Amazon物販はこうやります」というPDFを渡して終わりでは、ほとんど意味がありません。なぜなら、生徒さん一人ひとりの商品が違うからです。販売するカテゴリーも違います。資金力も違います。作業できる時間も違います。英語力も違います。リスク許容度も違います。扱う商品のサイズ、重量、単価、利益率、競合状況も全部違います。
出品登録一つ取っても、カテゴリーによって必須入力項目が異なります。必須ではないけれど入力した方がよい項目も変わります。商品ページの作り方も、単純にテンプレートを当てはめればよいわけではありません。
広告運用もそうです。同じAmazon広告でも、商品によって最適な戦略は違います。初期広告で露出を取りに行くべき商品もあれば、広告費を抑えながら慎重に進めるべき商品もあります。完全一致、フレーズ一致、部分一致、オートターゲティング、商品ターゲティングなど、どれをどう使うかは商品や状況によって異なります。
つまり、情報は個別具体的に調整されて初めて価値を持つのです。
情報は腐る。だから「売って終わり」では成立しにくい

注意点
情報ビジネスで大切なのは、販売時点の勢いではなく、情報の鮮度・更新性・個別具体性です。古い情報を高額で売り続けるだけなら、価値と価格の関係が崩れます。
情報系の商品やサービスで、もう一つ非常に重要なのが「情報は腐る」という点です。
Amazonの管理画面は頻繁に変わります。出品手続きも変わります。広告管理画面も変わります。ブランド登録や本人確認、FBA納品、危険物判定、商品ページの仕様、検索アルゴリズム、広告の表示形式など、Amazonに関する情報はかなり流動的です。
今日作ったPDFが、1か月後にも同じ価値を持っているとは限りません。場合によっては、画面のスクリーンショットがすでに古くなっているかもしれません。手順の一部が変わっているかもしれません。以前は通用した方法が、今は推奨されない方法になっているかもしれません。
ノウハウ系の情報は、特に鮮度が重要です。
にもかかわらず、よくある情報商材では、「先着50名は9,800円、その後は29,800円に値上げします」といった売り方が行われます。
もちろん、販売戦略として限定価格を設定すること自体がすべて悪いとは言いません。しかし、情報の鮮度という観点から見ると、少し違和感があります。
なぜなら、情報は時間が経つほど価値が下がる傾向があるからです。
本来であれば、時間が経つにつれて情報の価値は落ちていくはずです。にもかかわらず、時間が経つほど値上げされる。もちろん更新が続けられ、サポートが手厚くなり、内容が改善され続けているのであれば話は別です。しかし、最初に作ったPDFや動画をほとんど更新せずに売り続けているだけなら、それは価値と価格の関係がおかしくなっている可能性があります。
ここに、私は情報商材ビジネスの大きな問題点を感じます。
本当に価値を出そうとすると、情報提供はかなり肉体労働に近い

私自身の感覚として、きちんと価値を出そうとする情報提供の仕事は、実はかなり肉体労働に近いです。
Zoomで個別相談をする。Chatworkで質問に答える。商品ページを確認する。広告レポートを見る。生徒さんの状況を踏まえて、何を優先すべきか考える。時にはAmazonの仕様変更やエラー対応について、一緒に調べながら進める。
これは非常に工数がかかります。
一度PDFを作って終わり、一度動画を撮って終わり、という形であれば確かに楽かもしれません。1回作れば、あとは販売するだけです。ある種の不労所得に近い構造になります。
しかし、本当に相手の成果につながるようにサポートしようと思うと、そうはいきません。
個別対応が必要です。修正が必要です。状況判断が必要です。新しい情報のキャッチアップも必要です。
だから、実際に私が設定している費用を、自分の労働時間で割って時給換算すると、ものすごく裕福な時給になるわけではありません。むしろ、高給取りの職業、たとえば薬剤師や弁護士のような専門職と比較すると、私の時給は低くなる場面もあると思います。
もちろん、私は自分の仕事に価値がないと言いたいわけではありません。むしろ価値はあると思って提供しています。ただ、少なくとも「一度作った情報を大量に売って、自分はほとんど働かずに高額な利益を得る」という構造ではありません。
逆に言えば、そのくらいの工数をかける前提でなければ、物販講師やコンサルティングという仕事はおかしな方向に行ってしまうのではないかと思います。
問題なのは「努力せずに稼ぎたい」という発想が、他人のお金を狙う方向に行くこと

私は、人間が「楽して稼ぎたい」と思うこと自体は自然なことだと思っています。
私だって、できることなら楽をしたいです。誰だって、苦労せずにお金が入ってきたら嬉しいと思います。宝くじで一発逆転したいと思う人もいるでしょう。年末ジャンボで数億円当たったらいいなと思う人もいるでしょう。
そういう欲望自体は、人間として自然なものです。
しかし問題は、その欲望が「自分は努力したくないから、努力してお金を貯めた人から取ってやろう」という方向に行ってしまうことです。
何かを発明する。特許を取る。市場調査を徹底して、OEM商品を開発する。何度も試作品を作り、改善し、販売ページを作り込み、広告を調整し、ようやく一つの商品で利益が出る。こういう形で大きく稼ぐのであれば、それは健全だと思います。
そこには努力があります。リスクがあります。時間があります。失敗があります。改善があります。
しかし、そうではなく、自分は努力したくない。商品も作りたくない。現場にも入りたくない。地道な検証もしたくない。けれども、お金だけは欲しい。
その結果として、会社員やアルバイトとしてコツコツ働いてきた人に対して、「あなたも簡単に稼げます」「自由になれます」「このノウハウを買えば人生が変わります」と夢を売り、高額な代金を受け取る。
これはおかしいと思うのです。
なぜ遅延型報酬を得ている人が狙われるのか

ポイント
多くの成果は、今日の努力が後から返ってくる構造です。給料、勉強、筋トレ、ダイエット、事業づくりも、基本的には積み重ねの後に報酬が来ます。
では、なぜ詐欺的な案件や怪しい情報商材ビジネスは、遅延型報酬でお金を得ている人たちを狙うのでしょうか。
理由は大きく2つあると思います。
一つ目は、労働集約型の仕事をしている人ほど、「できれば努力せずに一発でお金を稼ぎたい」という欲望を持ちやすいからです。
もちろん、これは労働者を馬鹿にしているわけではありません。むしろ自然な感情です。
毎日働いて、疲れて帰ってくる。給料は決まっている。生活費もかかる。将来への不安もある。もっと自由な時間が欲しい。もっとお金が欲しい。できれば今の働き方から抜け出したい。
そう思うのは当然です。
だからこそ、「誰でも簡単に稼げる」「未経験から月収100万円」「スマホ1台で自由な生活」といった言葉が刺さってしまうのです。
二つ目は、情報商材ビジネスをやっている人たちが、自由で豊かな生活をしているように見せるからです。
高級ホテル、高級車、ブランド品、海外旅行、タワーマンション、シャンパン、豪華な食事。そういったものを見せられると、「自分もこうなりたい」と思ってしまいます。
しかし蓋を開けてみると、その人が本当に価値を提供して稼いでいるのか、それとも同じように夢を見た人たちからお金を集めているだけなのかは、よく見極める必要があります。
言い方は少し悪いですが、カモがネギを背負ってやってきた状態になってしまうこともあります。
本人は「自分も自由になるために投資している」と思っている。しかし相手から見ると、「不安と欲望を持った人が、お金を持ってやってきた」と見られている可能性がある。
ここには本当に気をつけた方がいいと思います。
健全な情報提供と、奪う情報商材の違い

見極める基準
個別具体性、情報の更新、実際のサポート工数、販売者自身の経験、リスク説明。この5つがあるかどうかで、健全な情報提供かどうかは大きく変わります。
では、健全な情報提供と、奪う情報商材の違いは何でしょうか。
私は、いくつかの基準があると思っています。
まず一つ目は、個別具体性があるかどうかです。
本当に役立つサポートは、相手の状況に合わせて変わります。物販であれば、商品、資金、経験値、作業時間、販売国、カテゴリー、広告状況によって、必要なアドバイスは違います。にもかかわらず、全員に同じPDFを渡して「これで稼げます」と言うだけなら、それはかなり危ういです。
二つ目は、情報が更新されているかどうかです。
Amazonのようなプラットフォームビジネスでは、情報がすぐに古くなります。古い情報をそのまま売り続けている場合、その価値は大きく下がっている可能性があります。
三つ目は、サポートの工数が実際にかかっているかどうかです。
本当に相手を成果に近づけようとすれば、質問対応、進捗確認、修正、改善提案が必要になります。そこに工数をかけず、販売時のセールスだけに力を入れている場合は注意が必要です。
四つ目は、販売者自身が努力してきた人かどうかです。
その人はどのような実績を持っているのか。どのような失敗を経験しているのか。どのくらいの期間、その分野に向き合ってきたのか。単に派手な生活を見せているだけなのか、それとも積み重ねに裏打ちされた知識があるのか。
五つ目は、相手のリスクをきちんと説明しているかどうかです。
まともなビジネスであれば、リスクは必ずあります。Amazon物販にも在庫リスクがあります。広告費が無駄になるリスクもあります。商品が売れないリスクもあります。アカウント審査や規約変更のリスクもあります。
こういったリスクを説明せず、良いことばかり言うのであれば、それは誠実とは言えません。
私が物販講師として意識していること

私自身、物販講師として常に意識しているのは、「相手のお金は重い」ということです。
生徒さんが支払ってくださるお金は、どこかから簡単に湧いて出たものではありません。会社員として働いて得たお金かもしれません。アルバイトで貯めたお金かもしれません。家計をやりくりして用意したお金かもしれません。事業資金の中から捻出したお金かもしれません。
つまり、そのお金の背景には、遅延型の報酬があります。
だからこそ、こちら側もそれに見合うだけの価値を提供しなければいけないと思っています。
もちろん、私も完璧ではありません。すべての人に必ず成果を出させられるわけではありません。物販には本人の努力も必要ですし、資金も必要ですし、判断力も必要です。商品選定を間違えれば失敗もします。
ただ少なくとも、夢だけを売って終わりにはしたくありません。
物販は楽ではありません。広告運用も簡単ではありません。Amazonのルールも複雑です。中国輸入もトラブルがあります。米国Amazonで販売するなら英語や海外取引のハードルもあります。
そういった現実も含めて伝えることが、講師側の責任だと思っています。
まとめ:遅延型報酬で稼ぐ人になれ。奪う人になるな

ポイント
多くの成果は、今日の努力が後から返ってくる構造です。給料、勉強、筋トレ、ダイエット、事業づくりも、基本的には積み重ねの後に報酬が来ます。
今回のテーマを一言でまとめると、「遅延型の報酬で稼ぐ人になれ。しかし、遅延型の報酬を得た人から奪う人になるな」ということです。
会社員として働くことも、アルバイトとして働くことも、経営者として仕組みを作ることも、投資家としてリスクを取ることも、基本的にはすべて尊いものです。
なぜなら、そこには努力があるからです。学習があるからです。時間があるからです。リスクがあるからです。先に積み重ねがあり、その後に報酬が来るからです。
一方で、努力してきた人、コツコツ働いてきた人、遅延型報酬でお金を貯めてきた人に対して、「楽して稼げる」「自由になれる」「これを買えば人生が変わる」と夢だけを見せて、そのお金を奪うようなビジネスは、私は健全ではないと思っています。
情報を売ること自体が悪いわけではありません。
知識を提供することも、経験を共有することも、コンサルティングを行うことも、それ自体は価値ある仕事です。
ただし、それは相手に本当に価値を提供している場合に限ります。
情報が新しいこと。個別具体的であること。サポートに工数をかけていること。リスクも伝えていること。販売者自身が努力してきたこと。そして何より、相手から奪うのではなく、相手の成果に貢献しようとしていること。
この違いは非常に大きいと思います。
私自身も、物販講師として情報を提供する立場である以上、この点は常に自分に問い続けなければいけないと思っています。
自分は価値を提供しているのか。
相手の遅延型報酬に見合うだけのサポートをしているのか。
夢だけを売っていないか。
相手の不安や欲望を利用していないか。
この問いを持ち続けることが、情報を扱う仕事をする人間にとって、最低限必要な姿勢なのではないかと思います。
最後にもう一度言います。
遅延型の報酬で稼ぐ人になることは素晴らしいことです。努力して、学んで、積み重ねて、その結果として報酬を得る。それは健全なお金の稼ぎ方です。
しかし、遅延型の報酬を得た人から、幻想や期待だけを売ってお金を奪う人になってはいけません。
この違いを見失わないことが、これから副業や物販、コンサルティング、情報発信をしていく上で、非常に大切なのではないかと私は考えています。
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補足・免責事項
本記事は、遅延型報酬、情報商材ビジネス、コンサルティング、Amazon物販、物販講師としての姿勢に関する考え方を整理したものです。
Amazon物販、中国輸入、米国Amazon販売、広告運用、OEM、コンサルティング、情報発信、事業運営に関する判断は、商品ジャンル、資金状況、販売国、Amazonの仕様変更、規約変更、市場環境、物流条件、為替、個別事情によって変わります。
本記事は、特定の売上、利益、成果、事業成功を保証するものではありません。実践する際は、ご自身の判断と責任において行ってください。


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