皆さん今日もお疲れ様です。物販講師の黒澤です。
皆さんは、なんとなくダラダラとYouTubeを見ていたら、一日が過ぎてしまったということはありますか。スマホやパソコンゲームにハマってしまって、気づいたら一時間、二時間と時間が経っていたことはありますか。仕事から帰ってきたら、どっと疲れが出て、そのまま泥のように眠ってしまったことはありますか。
私は、それはそれで、とても幸せなことだと思っています。

もちろん、毎日それだけでいいと言っているわけではありません。やるべきことを全部放り出して、ずっとYouTubeを見て、ゲームをして、寝ていればいいという話ではありません。
ただ、ゆっくりYouTubeを見て、芸人さんのコントを見て笑えたり、ゲームに熱中できたり、横になったらすぐ眠れたりする状況というのは、実はある程度、心や生活が満たされているからこそ起こることなのではないかと思うのです。
普通、本当に何かに悩んでいる時、解決できない問題で頭を抱えている時、胸がひりついて仕方がない時というのは、YouTubeを見ても笑えません。ゲームをしていても集中できません。布団に入っても、頭の中がぐるぐるして、なかなか寝つけません。
そう考えると、ダラダラ過ごせるということは、単なる怠惰ではなく、ある意味では「今の自分がある程度安定している証拠」でもあるのです。
今回のテーマ
ダラダラできることは、必ずしも悪いことではありません。むしろ、一定の安定があるからこそ、人は笑えたり、遊べたり、眠れたりします。ただし、その安定を持ったまま、自分で利益構造を作る側に回りたいなら、少しずつ「一日一勝」の感覚で自分を立てていく必要があります。
一日一勝と、ヒリヒリする生き方

私は以前、「一日一勝」という話をしました。
https://www.kaigaibuppan.info/1day1win/
毎日大きな成果を出す必要はない。誰かに勝つ必要もない。ただ、今日一つだけ、自分に対して勝てることを作る。面倒くさいけれど一つだけやる。見たくない数字を一つだけ見る。後回しにしていた作業を一つだけ終わらせる。そういう小さな勝ちを積み重ねることが、結果的に人生やビジネスを前に進めていくという話です。
また、それと併せて、私は「ヒリヒリする生き方」についても話しました。経営をしていると、毎日、良い意味でも悪い意味でも心がひりつくことがあります。胸がざわつく。脳内がぐるぐるする。まだやれることがある、まだ改善できることがある、まだ形にしなければいけないことがある。そういう感覚です。
このヒリヒリは、うまく使えばエネルギーになります。誰かのために頑張る力にもなりますし、仕事を作る力にもなりますし、人生を前に動かす熱にもなります。ただし、うまく自制しなければ、自分を消耗させるものにもなります。だから、このヒリヒリと自立的に向き合うことが大切なのです。
ここで言う自立というのは、単に会社を辞めて独立するという意味ではありません。自分を立てる方の「自立」です。自分の機嫌、自分の行動、自分の思考、自分の利益構造、自分の一日の使い方を、誰かに完全に預けるのではなく、自分で立て直していく力です。
会社員として働くことは、完成された利益構造体の中に入ること

そしてこの視点で考えると、会社員として働くことと、個人事業主や経営者として働くことは、かなり違います。
会社で従業員として働くということは、上限はあるかもしれません。給料の伸びには限界があるかもしれない。自分の裁量にも限界があるかもしれない。上司や組織のルールに従わなければいけないこともあります。
だから、世の中では「会社の歯車になるな」とか、「雇われる働き方は古い」といった言い方をされることがあります。
ただ、私はそれを単純にディスるのは違うと思っています。なぜなら、会社で働くということは、すでに完成された利益構造体の中に入るということでもあるからです。
会社というのは、大きな機械のようなものです。営業があり、商品やサービスがあり、経理があり、顧客対応があり、事務所やシステムがあり、税理士や外注先との関係があり、さまざまな仕組みが組み合わさって利益を生み出しています。
その中で、当てがわれた場所で、当てがわれた仕事をするだけで、毎月二十万円、三十万円、あるいはそれ以上の給料を受け取れる。これは、経営者目線で見ると、実はものすごいことです。
会社員という働き方のありがたさ
会社員として働くということは、自分一人ではまだ作れないかもしれない利益構造体の中に入り、その一部を担うことで、安定した収入を得られるということでもあります。これは決して悪いことではありません。むしろ、とてもありがたいことです。
なぜなら、会社は社員に給料を払うだけでは回らないからです。たとえば社員に月三十万円を払うなら、会社は単純に三十万円稼げばいいわけではありません。社会保険料、法人税、事務所家賃、設備費、広告費、ホームページやシステムのコスト、顧問税理士、外注費、その他の固定費や変動費がかかります。
そう考えると、会社としては、社員に渡す給料の三倍、四倍以上の粗利や売上構造がなければ、安定的には回りません。
上限がある代わりに、下限もある。これが会社員という働き方の大きな特徴だと思います。そして、この下限こそが、セーフティーネットであり、経済的な基盤の安定性でもあるわけです。
経営者やAmazon物販の世界は、上限がない代わりに下限も自分で作る

一方で、経営者や個人事業主の世界は違います。上限はありません。青天井です。自分で仕組みを作り、自分でサービスを作り、自分で商品を売り、自分で顧客に価値を届けることができれば、収入は大きく伸びる可能性があります。
Amazon物販も同じです。
中国から商品を仕入れて、アメリカAmazonで販売する。うまく構造を作れれば、日本にいながら海外市場にアクセスできる。これは非常に可能性のあるビジネスです。
ただし、上限がないということは、下限も自分で作らなければいけないということです。
だらけてしまえば、その分だけ前に進みません。停滞するならまだしも、市場や競合は動いていますから、実質的には後退してしまうことすらあります。商品ページを見ない。広告レポートを見ない。利益計算をしない。競合を見ない。仕入れ先を確認しない。そうしているうちに、在庫が動かなくなったり、広告費が利益を圧迫したり、競合に抜かれたりすることがあります。
ありがたいことに、私たちが扱っている中国から商品を仕入れてアメリカAmazonで販売するビジネスモデルは、最初からかなり多くのルートやパーツが整っています。中国の仕入れ先、代行会社、国際物流、Amazon FBA、広告、商品ページ、各種レポート。これらを組み合わせれば、日本にいながらして遠隔操作でビジネスを行うことができます。
しかし、パーツがあることと、それを正しい順番で組み立てられることは別です。
会社員として働く場合は、すでに組み上がった機械の中で、自分の役割を果たすことが中心になります。一方、Amazon物販や経営の場合は、その機械そのものを自分で組み立てていく必要があります。どのパーツを先に置くのか。どこをメンテナンスするのか。どこで数字を見るのか。どこに広告費を入れるのか。どこで止めるのか。どの商品を伸ばすのか。どの商品を切るのか。
これは、会社の中で働くこととは、まったくOSが違うのです。
パソコンで言えば、Windowsに慣れていた人が、いきなりMacを触るようなものかもしれません。あるいは、スマホしか使ってこなかった人が、いきなりサーバー管理をするような感覚かもしれません。画面の見え方も違う。操作の順番も違う。責任の所在も違う。だから最初は戸惑います。
センスがないのではなく、経営者OSに慣れていないだけ

ただ、一つ安心していただきたいのは、それは「センスがない」という話ではないということです。多くの場合、従業員として働くことには慣れていて、指令塔として経営することに不慣れなだけです。会社の中で指示を受け、役割を果たすことには慣れているけれど、自分で問いを立て、自分で課題を見つけ、自分で利益構造を作ることには慣れていない。だから最初はドギマギする。それは当然です。
でも、ステップ・バイ・ステップで思考の面から転換していけば、構造の転換、発想の転換をしていけば、決して「自分にはセンスがないから無理だ」という話にはなりません。大切なのは、従業員OSから、経営者OSへ少しずつ切り替えていくことです。
従業員OSと経営者OSの違い
従業員OSは、与えられた仕事を正確にこなす力です。時間を守る。指示を理解する。報告する。ミスを減らす。任された範囲をきちんとこなす。これは社会人として大切な能力です。
経営者OSは、自分で仕事を作る力です。自分で問題を見つける。自分で数字を見る。自分で仮説を立てる。自分で改善する。誰かに言われる前に動く。売上だけでなく利益を見る。短期だけでなく構造を見る。自分が動かないと何も進まない前提で、自分を立てていく力です。
ここを混同すると、Amazon物販でも苦しくなります。
「今日は何をすればいいですか」と、常に誰かから課題を与えられるのを待ってしまう。広告レポートを見れば改善点があるのに、誰かに言われるまで見ない。商品ページを見れば直す場所があるのに、放置してしまう。利益計算をすれば構造が見えるのに、面倒で避けてしまう。
そうなると、Amazon物販をやっているつもりでも、実際には中学校や高校の授業を受けている状態に近くなってしまいます。
もちろん、授業を受けることは大切です。学ぶことは必要です。基礎を身につけることは欠かせません。ただ、ビジネスの場合は、授業を聞いただけで収入が増えるわけではありません。テストで良い点を取ったから利益が出るわけでもありません。
ビジネスに跳ね返るアクションを起こす

実際のビジネスに跳ね返るアクションを起こさなければいけないのです。
広告レポートを見る。ビジネスレポートを見る。トランザクションを見る。利益率を見る。ACOSを見る。TACOSを見る。商品ページのCVRを見る。競合の商品ページを見る。レビューを読む。画像を改善する。価格を調整する。キーワードを見直す。売れる仮説を立てる。小さくテストする。こういう一つ一つの行動が、ビジネスを動かします。
ダラダラできる安定を大切にしながら、少しずつ利益構造を作る側へ
最初の話に戻ります。
ダラダラYouTubeを見られる。ゲームに熱中できる。泥のように眠れる。それは、ある意味で幸せなことです。そこには、今の生活に一定の安定があるからです。
明日も給料が入る見込みがある。生活が一気に崩れるわけではない。今すぐ全ての利益構造を自分で作らなければいけないわけではない。だからこそ、安心してダラダラできる面もあるのです。
それを否定する必要はありません。むしろ、それがあるなら、それは今の自分のセーフティーネットとして大切にした方がいいと思います。ただし、その安定を持ったまま、「自分で利益構造を作る側」に少しずつ移行したいのであれば、やはり一日一勝が必要になります。
いきなり独立しなくてもいい
いきなり独立しなくてもいい。いきなり会社を辞めなくてもいい。いきなりノマドライフを目指さなくてもいい。むしろ、言葉だけが先行したノマドライフや独立に憧れてしまうと、裏側にあるヒリヒリや自立の厳しさを見落としてしまいます。
大切なのは、継続です。そして、自立です。ここで言う自立とは、自分を立てることです。自分の一日を立てる。自分の行動を立てる。自分の数字を見る。自分のビジネスの構造を考える。誰かから言われる前に、自分で一手を打つ。このヒリヒリする感じをどう捉え、自分をどう立てて進んでいくか。それが非常に大切なのだと思います。
どちらが上でも下でもない。OSが違うだけ

会社員としての安定は、悪いものではありません。むしろ、非常に尊いものです。
完成された利益構造体の中で働けることは、幸せなことです。ダラダラできる余裕があることも、幸せなことです。YouTubeを見て笑えること、ゲームに熱中できること、眠れることも、心と生活がある程度守られている証拠です。
一方で、経営者や個人事業主、Amazon物販実践者として生きるなら、その安定とは違う世界に入ることになります。そこには青天井の可能性があります。しかし同時に、自分で利益構造を作り、自分でメンテナンスし、自分で数字を見て、自分で改善していく責任があります。
どちらが上で、どちらが下という話ではありません。OSが違うだけです。
だから、会社員的な働き方に慣れている人が、最初から経営者OSで完璧に動けなくても当然です。大切なのは、自分にはセンスがないと決めつけることではありません。少しずつ、思考を切り替えていくことです。与えられた仕事をこなすだけでなく、自分で仕事を作る。指示を待つだけでなく、自分で問いを立てる。安定を享受するだけでなく、自分で利益構造を作る側に回る。
今日一つだけ、自分を立てる行動を取る

そのために、今日一つだけ何をするのか。広告レポートを一つ見る。商品ページを一つ見直す。利益計算を一つやり直す。競合ページを一つ深く見る。レビューを一つ読み込む。仕入れ先に一つ質問する。自分の販売構造を一つ整理する。
それだけでいいのです。
その一つが、今日の一勝です。
毎日大きな成果を出す必要はありません。ただ、ダラダラできる幸せを認識したうえで、それでも自分の未来を少し動かしたいなら、今日一つだけ自分を立てる行動を取る。
それが、Amazon物販にも、経営にも、人生にもつながっていくのだと思います。
